What's your favorite Oasis Songs? もっこす編3(アルバム未収録、シングルB面曲)
オアシスの2ndアルバム「(What's the Story) Morning Glory?」が発売25周年を祝したフェイバリットソング企画の最終回です。
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今回はアルバム未収録楽曲及びシングルB面曲です。
mockの「What's your favorite Oasis songs? もっこす編 3」をApple Musicで
Whatever
Cum on Feel The Noise
Acquiesce
Underneath The Sky
Fade Away
Listen Up
Rockin' Chair
Stay Young
Let's All Make Believe
Just Getting Older
数曲はiTunes Music Storeには本来の収録されているシングル等がなかった為に2nd、4th等のジャケットになっていますが、シングルのB面曲としてそれぞれ寸評に本来の収録元を記載します。
このセレクションの内訳はアルバム未収録曲1曲、「The Masterplan」収録曲6曲、シングルB面曲3曲です。
そのうちノエル曲は1曲です。
アルバム未収録楽曲はWhateverの1曲。
Whateverはシングル「Whatever」の表題曲。
おそらく、オアシスの全楽曲の中でも5本の指に入る有名曲だと思います。
ストリングスが印象的でオアシス初期の頃のビートルズっぽい感じが良いですね。
メロディもとても分かりやすくこれがなぜアルバムに入らなかったのか不思議なくらいです。
「The Masterplan」収録のシングルB面曲は6曲。
AcquiesceはPVも作成されたオアシスのB面曲の中でも特に有名な楽曲です。
オアシスの中では珍しいリアムとノエルがともにヴォーカルをとる楽曲。
初出はシングル「Some Might Say」のB面とのことですが、シングルでも十分通ずるしっかりとしたメロディで、2nd期のオアシスとリンクするようなラウドなギターが印象的です。
Underneath The Skyはどこが物悲しい雰囲気を持つ楽曲。
この曲はシングル「Don't Look Back in Anger」の3曲目で他の楽曲と比べても少々毛色が違う感じなんですよね。
エフェクトのかけられたオルガンかギターのような音がとても特徴的です。
Fade AwayはまさにB面の名曲とも言えるパンキッシュな楽曲。
シングル「Cigarettes & Alcohol」のB面曲ですが、メロディはしっかりしていながらも1stの頃の荒削りさを感じさせる疾走感のある楽曲です。
こう言う楽曲がシングル曲でなく、B面曲として出せるあたりにオアシスの強みを感じさせられます。
Listen Upもシングル「Cigarettes & Alcohol」のB面曲。
今聞くとAメロのギターのストロークが後の「Wonderwall」に繋がりそうな感じがしますね。
こちらも1st期の洗練される前の印象を持つ楽曲ですが、やはりメロディはしっかりしています。
Rockin' Chairは2nd期の洗練された雰囲気を感じさせる楽曲。
こちらはシングル「Roll With It」のB面曲で2ndにアルバム曲として入っていても違和感を覚えない楽曲だと思います。
アコースティック調のシンプルな楽曲ですが、だからこそメロディが際立ちますね。
Stay Youngはシングル「D'You Know What I Mean?」のB面曲。
3rd期の轟音ギターが特徴的な楽曲です。
このシングルは表題曲のD'You Know~も轟音ギターが特徴的な重厚な楽曲ですが、このStay Youngもとてもメロディアスでシングル表題曲として発表されていても十分おかしくないクオリティの楽曲です。
シングルB面曲は3曲。
Cum On Feel The Noizeはシングル「Don't Look Back in Anger」のB面曲。
70年代に活躍したバンド、スレイドのカバー曲です。
オアシスはビートルズを中心にシングルB面でカバー曲を数曲披露していますが、その中でもこのCum On Feel The Noizeのカバーが一番素晴らしいカバーだと思います。
スレイドの原曲よりややパンクっぽいカバーでシングルで言うとCigarettes & Alcoholに近い感じのカバーになっています。
Cigarettes & AlcoholもT.RexのGet It Onをかなり意識されたような楽曲ですが、スレイドのCum On~もグラムロック曲ですし、オアシスのルーツにグラムロックもあるんだなあと感じさせられます。
Let's All Make Believeはシングル「Go Let It Out」のB面曲。
日本では4thのボーナストラック曲として収録されています。
4thの陰鬱でオアシスの中でも内省的な雰囲気にも通ずる楽曲で日本盤で聴いても本編のRoll It Overのあと違和感なく聞けるんですよね。
リアムのヴォーカルがとても切なく聞こえる物々しい雰囲気の楽曲です。
Just Getting Olderはシングル「The Hindu Times」のB面曲。
ノエルヴォーカルの楽曲です。
メロディーもですが歌詞もまたすごく内省的かつノエルの老いに対するパーソナルな思いが綴られている楽曲です。
ほぼリアルタイムでオアシスのシングルB面曲を聞けたのはこのあたりまでなんですが、当時、これを聴いていたく感動した覚えがあります。
4thのノエルヴォーカル曲もそうですが、この時期のノエルはすごく内省的な歌詞が多い印象があります。
それまでのドラッグに塗れた生活から距離を置いた故のものかもしれませんが。
このセレクションではシングルB面曲を中心に取り上げましたが、全体として1st、2ndと同時期に発表された楽曲が多くなりました。
やはりこの時期のオアシスは特にB面曲にも捨て曲なしと言われているだけあるなと改めて感じさせられます。
3rd期以降は5thまで1曲ずつ選びましたが、これはシングル盤をリアルタイムで購入し、聞けていたのもあるため。
5th期でも「Songbird」以降のシングル盤は未聴で、6th期以降のシングル盤は完全に聞けていません。
ですので、このセレクションは決して完全なものではありませんが、自分が知る限りのオアシスのフェイバリットソングを選びました。
全3回、なんとか毎日更新することが出来ましたが、こうやって聞くとオアシスはシングルだけでなく、アルバム曲にも隠れた名曲が沢山あるバンドだなとつくづく思います。
この企画の初回の記事で書きましたように、ダラダラと好きな曲を上げるのもどうかと思い、泣く泣く今回はセレクションから外した楽曲もあります。
その楽曲も全3回で上げた30曲に劣っているわけでなく、素晴らしい楽曲たちです。
3ヶ月遅れにはなりましたが、青春時代にいつも聞いていたオアシスの楽曲が有名曲だけでなく、隠れた名曲たちにもスポットライトが当たる事を祈りつつ、この企画を締めさせていただきます。